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【開催レポート】「いただきます」の源流へ。八雲の土と海に触れ、命の温もりを刻んだ親子たちの夏


1. 都会を離れ、親子で「本当の豊かさ」を探す旅へ

どこまでも続いているような緑の牧草地と、清々しい潮風の香り。北海道八雲町――ここは、日本で唯一「太平洋」と「日本海」の二つの海に面した、自然の恵み豊かな町です。

「スーパーに並ぶ切り身しか知らない我が子に、命の尊さを教えたい」

「都会の喧騒を離れ、仕事に集中しながらも、子供と一緒に成長を感じたい」

そんな想いを抱えた親御さんと小学生たちが、2025年の夏、5つのタームに分かれて八雲町を訪れました。「ポケマルおやこ地方留学」は、単なる観光ではありません。生産者の暮らしに飛び込み、土にまみれ、命の重みを知る。大人にとっては、リモートワークでリフレッシュしながら、子供の目覚ましい成長を特等席で見守る一週間です。

2. プログラムの核心:開拓の魂が息づく「八雲」で命を学ぶ理由

八雲町は、明治の世に尾張徳川家の人々が鍬(くわ)を入れ、原生林を切り拓いたことから始まった歴史ある町です。慣れない土地での厳しい寒さ、幾度もの凶作……。先人たちは絶え間ない試行錯誤を繰り返し、この地を北海道屈指の農業地帯へと育て上げました。

また、ここは「北海道の近代酪農発祥の地」としても知られています。単に作物を作るだけでなく、この国の一次産業を支えるという強い志が、八雲の土には今も深く根付いています。

私たちがこのプログラムを行う理由の1つは、そんな「開拓の誇り」を次世代へ繋ぎたいから。

「いただきます」という言葉の裏側にある、育て、獲り、送り出すという尊い営み。生産者たちが繋いできた命のバトンを、子供たちに直接感じてほしい。その情熱に触れることで、子供たちの表情は一日ごとにたくましく、輝きを増していくのです。


3. 五感を揺さぶる、7つの特別な体験

① 土の力、野菜の生命力を知る(農家・冨田さん)

農家5代目の冨田さんの畑では、旬のネギやとうもろこしの収穫に挑戦。

土から引き抜いた瞬間のネギの瑞々しい香り、もぎたてのとうもろこしを齧った時の「シャキッ」という音と、口いっぱいに広がる甘さ。スーパーの野菜とは違う「命の濃さ」を、舌と鼻で体感しました。

② 牛の温もり、日々の仕事を知る(酪農家・小栗さん)

酪農の歴史が息づく八雲で、酪農家の小栗さんのもと、大きな牛の体に触れ、その温かさに驚く子供たち。一生懸命にミルクを飲む子牛の力強さを感じたり、牧草地の広大さを身をもって感じました。

搾りたての牛乳でチーズ作りも行いました。牛乳にお酢をいれて熱湯でこねていくと、少しずつ固まっていく不思議な感覚と、出来立てのフレッシュな味わいは一生の宝物です。

③ 海の恵みを「いただく」という感謝と責任(漁師・舘岡さん)

漁師の舘岡さんと一緒に活気あふれる漁港や市場を見学。

目の前で競り落とされたばかりの魚や貝を、自分たちの手で捌きます。ヌルリとした鱗の感触、命をいただくための包丁の重み。少し怖がりながらも、自分で捌いた魚を「美味しいね」と食べる子供たちの瞳には、確かな覚悟が宿っていました。

④ 「ただいま」と言える農家の日常(農家・千葉さん)

北海道有数のもち米生産地である八雲。農家の千葉さん宅では、まるで親戚の家に遊びに来たような温かい時間が流れます。

「よいしょー!」という掛け声とともに、杵と臼でつくお餅。つきたての柔らかな感触と、農家の暮らしに溶け込む心地よさ。ここには、都会では忘れかけられている「隣り合う暮らし」がありました。

⑤ 二つの海が育む、生きものたちの宇宙

日本海側の磯場へ足を伸ばし、岩陰に隠れた生きものを探します。

冷たい海水に足を浸し、小さなカニや魚の動きを追いかける。波の音をBGMに、八雲という土地が持つ自然の多様性を肌で感じるひとときです。

⑥ 羊と魚、農と海が交差するキッチン(ガイド・平島さん × 農家・長谷川さん)

地域ガイドの平島さんの案内で、函館の市場で自らお昼ご飯の食材を調達。

それを農家の長谷川さんのところで採れた野菜と一緒に調理して昼食。

食後は羊やニワトリと触れ合ったり、虫を探した後、羊毛洗いを体験。動物が衣服や食べ物として自分たちの生活を支えてくれていることを、深く学びました。

⑦ 絆を深める、八雲の恵みビュッフェ

朝晩の食事は、フードコーディネーターの近藤さんが、みんなで収穫した野菜やチーズを魔法のように彩り豊かな料理へと変えてくれます。

「これ、僕が採ったねぎだよ!」「このチーズ、私たちが作ったんだよ!」

誇らしげに語る子供たちの声。地産地消のビュッフェを囲み、家族の絆が一段と深まる瞬間です。


4. 結び:この夏、私たちは「生きる力」を分かち合った

プログラムを終えた親御さんからは、「子供が苦手なものでもまずは食べてみるようになった」「仕事に集中できただけでなく、子供の新しい一面を発見できた」という声を多くいただきました。

生産者の想いに触れ、命をいただく重みを知り、雄大な自然の中でリフレッシュする。八雲町で過ごした一週間は、きっとこれからの日常を支える「心の栄養」になるはずです。

また皆さんが「ただいま」と帰ってきてくれる日を、心よりお待ちしています。


この感動を、あなたも体験してみませんか?

次回の開催情報や、八雲町でのワーケーションに興味がある方は、ぜひ公式HPをチェックしてみてください。

[ポケマルおやこ地方留学 公式サイト]


[ヤクモワーケーション 公式サイト]

https://yakumo-workation.com

Feb 02, 2026 Updated