祭りの熱狂、土の香り、そして一生モノの絆。
1週間限定の「村」で、私たちは八雲の住人になった。
北海道の南部、二つの海に抱かれた町・八雲(やくも)。
ここで毎年夏に開催される「八雲山車行列」は、町中が熱狂に包まれる最大のお祭りです。
2025年6月27日から7月6日までの10日間、このお祭りを舞台に、全国、そして世界から集まった仲間たちが「1週間限定の村」をつくるプロジェクトが開催されました。
単なる観光客としてお祭りを「見る」のではなく、住民と一緒に汗を流し、笑い、山車を引く。
都市部で暮らす20-30代の若者や、バックパックを背負った旅人たちが、なぜこれほどまでに八雲の空気に惹かれ、この「村」に溶け込んでいったのか。心揺さぶられた1週間の軌跡をお届けします。
「よそ者」が「仲間」に変わる瞬間を。
このプロジェクトが目指したのは、単なる宿泊体験ではありません。
人口減少や担い手不足という課題を抱える地域のお祭りに、新しい感性を持つ若者や国際色豊かなメンバーが加わることで、伝統に新しい風を吹き込むこと。そして参加者にとっては、ガイドブックには載っていない「本当の地域の暮らし」に触れ、自分の居場所を見つけることです。
「また来年ね」ではなく「また帰ってくるね」。
そんな言葉が自然とこぼれるような、深い関係性が生まれる場所をデザインしました。
① 魂を吹き込む、山車づくり
真っ白なキャンバスに、八雲の象徴である「牛」と、多様なメンバーを象徴する「地球儀」が描かれていく。ペンキのツンとした匂いと、筆を走らせる真剣な眼差し。国籍の違う仲間と身振り手振りを交えながら、私たちのアイデンティティが形になっていきます。
② 汗と笑顔の演舞練習
夕暮れ時、札幌から駆けつけたYOSAKOIチームの威勢の良い掛け声が響きます。
「よいしょ!」の合図で一斉に動く体。慣れない動きに戸惑いながらも、隣の人と目が合って思わず笑みがこぼれる。肌をなでる涼しい夜風が、練習で熱くなった体に心地よく染み渡ります。
③ 清流に身をまかせ、心をほどく
お祭りの準備の合間、八雲の透き通った川へ。
冷たい水しぶき、川底の石が擦れる音、そして周囲を包む緑の香り。都会の喧騒で固まった心が、自然のバイブレーションと同調して、ゆっくりと解き放たれていきます。
④ 焚き火を囲む、一期一会の夜
1週間のキャンプ生活。夜は焚き火の爆ぜる音をBGMに、将来の夢や、多拠点居住への憧れ、自分らしい生き方について語り合います。火を囲めば、肩書きも国籍も関係ない。ただの「村人」として繋がる、贅沢な時間です。
読者の皆さんが来年の自分を投影できるよう、今回のタイムテーブルをまとめました。
| 日程 | 内容 | 詳細 |
| 6/27 | 村の幕開け | キャンプ村の設営と、オープニングイベントの準備。期待に胸が膨らみます。 |
| 6/28 | 交流の火を灯す | 「DASHI-1グランプリ」と「防災運動会」。地域の方々と本気で競い合い、一気に距離が縮まりました。 |
| 6/29-7/3 | 制作・練習・体験 | 山車制作、演舞練習、農業体験、川遊び。八雲の日常と非日常を欲張りに体験。 |
| 7/4-7/5 | 八雲山車行列 本番 | 自分たちが作った山車を、町の人と一緒に引く。沿道からの声援に、胸が熱くなる最高潮の2日間。 |
| 7/6 | クロージング | 1週間過ごした村の片付け。「さよなら」の代わりに「またね」を交わす解散式。 |
八雲山車行列キャンプ村は、単なるイベントのボランティアではありません。
あなたが、この町の風景の一部になり、誰かの大切な「仲間」になるための招待状です。
二拠点生活に興味がある。地方で何かを始めてみたい。あるいは、今の自分を変えるきっかけが欲しい。
そんな想いを持つあなたを、八雲はいつでも待っています。
2026年、来年の夏。
この村で、あなたの席を空けて待っています。