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【開催レポート】土に触れ、和の心に触れる。函館・ローラ♡ファームで体感する「Vegan Washoku Experience」


北海道の土から生まれる、心と体を整える至福のひととき

函館の爽やかな秋風が吹き抜けるなか、道南の自然を五感で楽しみ、日本食の神髄を学ぶモニターツアー「Vegan Washoku Experience」が開催されました。

「日本食」と聞くと、出汁の魚介類などを連想されるかもしれません。しかし、その根底にあるのは、自然の恵みを余すことなくいただく「感謝」と、素材を活かす「知恵」です。今回のプログラムは、道南の雄大な自然に抱かれながら、和食職人と共にヴィーガンスタイルでその真髄を紐解く、深く温かな体験となりました。


命の循環を、いただきます。

私たちがこのプログラムを通じて届けたかったのは、単なる「美味しい体験」ではありません。

「自分たちの体は、食べたものでできている」という当たり前でいて、忘れがちな事実。そして、日本食が本来持っている「植物性の美しさ」です。ヴィーガンやベジタリアンといったライフスタイルの垣根を越え、誰もが同じテーブルを囲み、土から食卓へ繋がるストーリーを共有する。そんな「食の多様性と可能性」を、函館という地から発信したいという想いで企画しました。


五感で味わう、6つの体験ストーリー

1. 命の物語を聞く「ローラ♡ファーム」長谷川さんとの出会い

まず迎えてくれたのは、ローラ♡ファームの長谷川さん。ここでは羊たちがのんびりと草を食み、自然な循環の中で命が育まれています。「土が健康であれば、野菜も人も元気になる」という長谷川さんの言葉に、参加者の皆さんは真剣に耳を傾けていました。

2. 自分の手で引き抜く、大地の恵み

秋の香りが漂う畑に入り、野菜の収穫体験へ。ひんやりとした土の感触、力強く根を張る野菜の重み。スーパーに並ぶ姿とは違う、力強い「命」としての野菜に触れた瞬間、自然への敬意が湧き上がります。

3. 職人の技に触れる、包丁研ぎとかまど炊き

今回の料理体験をリードしてくださったのは、割烹旅館 若松の料理長。研ぎ澄まされた包丁が食材を切り分けるリズミカルな音。そして、薪がパチパチとはぜる音とともに、かまどから立ち上る真っ白な湯気と甘いお米の香りが、食欲を優しく刺激します。

4. 磯の香りに包まれる、岩海苔おにぎりと味噌汁

道南の特産である「岩海苔」を贅沢に使ったおにぎり作り。昆布だしが贅沢に香るお味噌汁を一口啜れば、滋味深い味わいがじんわりと体に染み渡ります。「出汁の力だけで、こんなに満足できるなんて」と、ヴィーガンの食事に馴染みのなかった参加者の方々からも驚きの声が上がりました。

5. 笑顔がはじける、昔ながらの餅つき

「よいしょー!」という掛け声とともに、杵が臼を叩く小気味よい音が響きます。つき立てのお餅の柔らかさ、温かさ。道具を使い、みんなで協力して作る日本の伝統行事は、言葉の壁を越えて笑顔の輪を広げてくれました。

6. 静寂の中の彩り、お抹茶体験

食後の締めくくりは、心を落ち着かせるお抹茶。丁寧に点てられたお茶の鮮やかな緑と、ほろ苦い香り。道南の秋の景色を眺めながら過ごすこの時間は、自分自身を見つめ直すウェルネスなひとときとなりました。


当日のスケジュール

時間体験内容
10:00ローラ♡ファーム 到着・オリエンテーション
11:00長谷川さんによる自然の循環のお話、野菜収穫体験、餅つき体験
12:00「割烹旅館 若松」料理長による料理教室(岩海苔おにぎり、味噌汁、野菜天ぷら)
13:30お抹茶体験、職人に教わる包丁研ぎ体験
15:00終了・解散

結びに代えて:道南から、新しい和食の形を

今回のモニターツアーを通して、私たちは改めて確信しました。日本の伝統的な食文化は、現代の多様な食のスタイルに応える「豊かさ」に満ちています。

自然の中に身を置き、その恵みを丁寧に調理していただく。このシンプルな営みが、どれほど心を整え、明日への活力をくれるか。函館・道南の地には、そんな「本物の体験」が待っています。ヴィーガンという選択肢が、より多くの人の旅を彩るきっかけになれば幸いです。

今回ご協力いただいたローラ♡ファームの皆様、若松の料理長、そして参加者の皆様、本当にありがとうございました。またこの美しい大地で、皆様とお会いできるのを楽しみにしています。


Feb 02, 2026 Updated